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家庭用太陽光発電の買取制度とは

公開日:2021/03/15


近年では、屋根にソーラーパネルを設置している住宅を見かける機会が増えてきました。日中に発電して得られた電気を家庭で使用したり、余剰電力を電力会社に売電したりできます。しかし、家庭用太陽光発電装置を設置するには、その分追加費用の負担が必要です。そこで、余剰電力を電力会社に買い取ってもらう国の制度が設けられているのです。

家庭用太陽光発電の買取制度(FIT)の内容とは

「家庭用太陽光発電の買取制度(FIT)」とは、個人が自宅の屋根などに設置した太陽光発電設備で得られた電力のうち家庭で消費しきれなかった分を、一定の価格で電力会社に買い取ってもらえる国の制度です。電力も他の商品と同じように売買が行われるものであり、需要と供給のバランスによって価格が変化します。

仮に家庭用太陽光発電装置を設置した後に、電力の卸値が大幅に下落するようなことがあると、設備の設置費用をまかなえなくなるでしょう。「FIT(固定価格買取制度)」では、設置後10年間にわたり余剰電力を一定の価格で電力会社に買い取ってもらえます。

電力の買取価格が相場に関係なく固定されていることから、計画的に発電設備を運用できるのです。 FITで適用される買取価格は太陽光発電の装置を設置した年度によって決められ、以後10年間にわたり同じ価格で電力会社に余剰電力を買い取ってもらえます。

ただし、家庭用太陽光発電設備の普及が進むにつれて設置費用が低くなっていることから、1kWhあたりの買取金額は毎年引き下げられているのです。 FITの買取価格は設備の仕様ごとに区分されており、年ごとに細かな点で修正が行われています。これから自宅に太陽光発電の設備を設置することを考えている方は、最新の情報を得るようにしてください。

年ごとの余剰電力の買取価格とは

家庭用太陽光発電の買取制度で適用される買取価格は、発電設備を設置した年度ごとに決められています。制度がスタートした頃は太陽光発電設備が高額だったことから、買取価格が高めに設定されていたのです。その後に少しずつ買取価格の見直しが実施され、この8年間の間にかなり根下げされました。

出力が10kWh未満の家庭用太陽光発電設備の買取価格(1kWhあたり)の推移を見てみると、42円(2012年)・38円(2013年)・37円(2014年)・33円(2015年)・31円(2016年)・28円(2017年)・26円(2018年)・24円(2019年)・21円(2020年)となっています。

2021年は前年度と比較して2円引き下げられていて、19円となっているのです。2013年と比較すると余剰電力の買取価格は半額になっていますが、それにともなう形で発電設備の設置費用も安価になりました。2022年度以降も制度自体は続けられますが、買取価格は更に引き下げられると予想できます。1kWhあたりの買取価格だけを見た場合、これから家庭用太陽光発電を導入すると損をするように感じるかもしれません。

ただし技術が進歩したことから、設備の設置費用や発電効率・変換効率・耐久性は向上しています。買取価格はかなり下がっていますが、事前に計画を立てることで家庭用太陽光発電をこれから設置した場合でも初期費用の回収は可能です。

11年目以降(FIT終了後)はどうなるのか

家庭用太陽光発電の買取制度を活用すると、設備を設置してから10年後まで市場価格よりも高い値段で余剰電力を電力会社に買い取ってもらえます。固定価格が適用されるのは10年間ですが、以後も家庭で消費しきれなかった余剰電力を電力会社に買い取ってもらえるのです。

ただし、FITが終了した後の買取価格は、電力会社が定める金額が適用されます。 FIT終了後の買取価格は需給によって変動しますが、2019年度であれば1kWhあたり7.5~9円となっています。ただし今から家庭用太陽光発電の設備を設置して10年が経過した時点では、買取価格がさらに変動している可能性が予想できます。

FIT終了後は売電収入が大幅に減少しますが、固定価格買い取り制度が適用される10年間に設備の設置費用を回収できれば、引き続き電気代を節約できます。ただし、10年以上経過するとソーラーパネルが劣化して発電効率が低下したり、インバーターを交換する必要が生じるかもしれません。

しかし、設備のメンテナンスをすれば引き続き発電を行うことは可能です。FIT終了後も家庭で消費したり余剰電力を買い取ってもらったりできるため、太陽光発電設備を役立てられるでしょう。仮にFIT終了後に売電収入による利益が減少したとしても、災害に備えることができるというメリットもあります。

FIT終了後の対策

FITが終了した後は、余った電気を売るのではなく自家消費をすることがおすすめです。太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、蓄電池に発電した電気を貯めてその電気を使用することができるので、電気代の節約に繋がります。

もし快晴の日であれば、太陽が出ている間は太陽光で発電した電気を使用し、余った電気を蓄電池に貯め、その蓄電池に貯めた電気を朝や夜に使うことで、発電した電気で1日まかなうことが可能です。その結果、1日の電気代が0円になる可能性もあり、1ヶ月で見ると大幅な費用を抑えることができるでしょう。

さらに、蓄電池に太陽光で発電した電気を貯めておけば、停電時でも電気を使うことができます。もし万が一災害が起きて停電になった際に、電気を使うことができるだけでも不安が軽減しますよね。

このようにFITが終了した後でも、蓄電池を組み合わせるだけで太陽光発電は大活躍します。そのため、蓄電池を持っていない方は、FITが終了したことをきっかけにぜひ購入を検討してみてくださいね。

 

家庭用太陽光発電の設備を設置するためには多額の費用がかかりますが、固定価格買取制度を活用して余剰電力を売電することで初期費用を回収できます。FIT終了後は買取価格が大幅に下がる可能性もありますが、家庭で使用する電気代を節約することや災害時の備えにできるでしょう。

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