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家庭での太陽光発電で電磁波が発生するって本当?

公開日:2020/08/15

家庭用の太陽光発電システムを検討しているときにしばしば電磁波が発生するのは本当なのかというのが話題に上ります。危険性があるものだという認識が広まっているため、本当に導入して自宅で発電しても大丈夫なのかが心配になる人もいるでしょう。

電磁波は本当に危険なものなのか

最初に確認しておきたいのが、そもそも本当に電磁波は危険なものなのかということです。危険だという話ばかりが先行していて何も根拠がなく、実は安全性が高いものなのにむやみに心配されてしまっていることもよくあります。

ただ、電磁波については非常に強いものについては人体に影響を及ぼすことが判明しています。強いものを近距離で照射することによりガンを発症するリスクが高くなるといった知見があります。また、紫外線アレルギーと同じように過敏症を持っている人もいるのは確かです。

この他にもまだ因果関係が明確にはなっていないものの、強いものを長時間照射すると睡眠に悪影響を与えることや頭痛を引き起こすこともあるとされています。そのため、国際的にも規制がおこなわれていて200マイクロテスラ以上発生するような場合には管理区域を設けるなどの措置を取らなければならないと定められています。

ただ、身の周りにも電磁波はありふれたものとして存在しています。電子レンジやスマートフォンなどが代表的なもので、多くの電化製品が発生源となっています。その発生量がかなり少ないので安全だという判断になり、日常的に誰もが身近なところで使用している状況があります。つまり、強くなければ特に危険性があるという証拠はなく、実際に誰もが浴びているけれど問題は起こっている様子がないということがわかります。

家庭用の太陽光発電システムで電磁波は出るのか

家庭用の太陽光発電システムでは電磁波が発生するのでしょうか。結論から言えば弱いものが発生するのは確かですが、発生場所が一部に限られています。多くの人がイメージするのが太陽光の当たったパネルで電気が生み出されるときに発生するというものです。

しかし、この時点では直流電流が生み出されるだけなので電磁波が発生することはありません。パネルで生み出された電気が、パワーコンディショナーに到達して交流電流に切り替えられるときに発生する仕組みになっています。そのため、パワーコンディショナーの付近には弱いとはいえ電磁波が出ているのです。

ただ、発生量としては規制基準から考えると微々たるもので、家庭用で用いられているパワーコンディショナーの場合にはせいぜい4.26マイクロテスラ程度になっています。産業用のパワーコンディショナーでも11.9マイクロテスラなのでほとんど気にする必要がないレベルです。

つまり、利用上の安全性という点では全く問題がないことがわかります。参考までに比較すると掃除機や電子レンジであれば同じくらいの量が発生しているので、他の電化製品に比べて危険性が高いと言うことすらできないのです。

リスクを下げる設置方法を検討しよう

理論的には安全と言われても実は知られざるリスクがあるのではないかと懸念する人もいるでしょう。また、電子レンジや掃除機は一時的にしか使わないけれど、太陽光発電システムは太陽の光さえ当たっていれば使っていることになるので被曝時間が長くなって危ないのではないかと思う人もいるかもしれません。

スマートフォンなどの他の身近な電化製品からの被曝量を足し合わせて考えると実は健康リスクを負うような量になってしまうのではないかと心配する人もいるでしょう。このような不安があるならリスクを少しでも下げられるように設置方法を工夫するのが大切です。電磁波は発生源からの距離が遠くなると急激に影響が小さくなる性質を持っています。

ほんのわずかに遠ざけただけでも被曝量は大きく低下するので、設置の際にパワーコンディショナーをできるだけ人のいる場所から遠ざけるのが良い方法です。昼間に人がいるところの近くには設置しないようにすれば安心でしょう。

一時的に近づくだけなら掃除機や電子レンジを使うのと同じだという風に捉えてみると設置できる候補の場所を見つけやすくなります。システムを導入するときに希望を伝えれば、その位置にパワーコンディショナーを設置してシステムを組んでくれるでしょう。

 

家庭用の太陽光発電システムを設置すると電磁波が発生するのは確かですが、発生する場所はパネルの上ではありません。発生した電気がパワーコンディショナーに到達し、交流の電気になると発生することになります。ただ、家庭用の場合にはかなり小さいのであまり影響を気にする必要はありません。

どうしても心配という人は設置場所を考えて、できるだけ距離を設けて遠ざけるようにしましょう。距離に応じて減衰する性質を持っているので、人があまり近づかないところまで遠ざけてしまえばほとんど影響を心配する必要がなくなります

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